ITパスポート 暗記ノート 1.新技術

ITパスポート 暗記ノート 1.新技術

1.経営資源

①eラーニング
パソコンやスマートフォンを使って、インターネット上で学習を行うしくみのこと。学習管理システムで人事担当者が各自の学習の進捗状況を把握することもできる。

②アダプティブラーニング
適応学習。学習者一人ひとりに合わせた学習。

③HRテック
社員の採用から育成、評価といった人材に関する業務をITの力を借りて効率化させるサービス。

④HRM(Human Resource Management)
ヒューマンリソースマネジメントの略。長期的な計画をもとに、経営資源である社員を戦略的に育成したり活用を図る管理手法のこと。

2.ソフトウェアライセンス

①アクティベーション
ソフトウェアの不正利用を防止するため、ソフトウェアが正規のライセンスで使用されているかどうかを確認する手続きのこと。

②サブスクリプション
利用した期間に応じて使用料を支払う方式のこと。

3.取引関連法規

①仮想通貨(暗号資産)
インターネット上でやりとりができる通貨。

②資金決済法
銀行以外の組織によるお金の受渡しを安全で効率よく、便利に行うための法律。仮想通貨取引所などの仮想通貨ビジネスを行う場合は、金融庁に業務の登録が必要となる。

③金融商品取引法
株式や債券の売買などの金融商品取引に関するルールを定めている法律。投資家を保護することが目的で、仮想通貨の取引も対象。

④リサイクル法
パソコン製造業者に対して使用済みPCの回収と再資源化を定めている。

4.経営戦略・マーケティング

①カニバリゼーション
自社のサービスや製品同士で消費者を奪い合うこと。

②プル戦略
消費者自らが販売業者にアプローチしてくるように仕向ける戦略。

③Webマーケティング
・SEO(検索エンジン最適化)
GoogleやYahooなどの検索結果ページの上位に表示されるようにすること。
・リスティング広告
検索結果ページに表示する広告。
・アフィリエイト広告
ブログやメールマガジンなどのリンクを経由した申込みや購入などの成果があれば、その分の報酬が出る成果報酬型広告。

5.技術開発戦略・技術開発計画

①オープンイノベーション
自社と社外(他社や大学、地方自治体など)の技術やアイディア、サービスなどを組み合わせて、新たな価値を生み出す手法。

②ハッカソン
複数のソフトウェア開発者が一定時間、会場などにこもってプログラムを書き続け、そのアイディアや技能を競うイベント。

③イノベーションのジレンマ
大企業が既存製品の改良にばかり注力していると、顧客のニーズを見誤り、新興企業にシェアを奪われること。

④イノベーションの障壁
1.魔の川…技術を実用化して製品にするまでの壁。
2.死の谷…製品を採算が見合う商品にするまでの壁。
3.ダーウィンの海…商品が市場に出て淘汰されず生き残るまでの壁。
4.キャズム(溝)…一般的な消費者に商品が普及するまでの壁。

⑤デザイン思考
問題解決の考え方。デザイナーがデザインを行う際の思考プロセス(デザイナー的思考)を転用して問題にアプローチする手法。デザイン思考のプロセスは、「共感」→「問題定義」→「創造」→「プロトタイプ」→「テスト」。

⑥ビジネスモデルキャンバス
ビジネスモデルとは、企業が利益を生み出すしくみのことで、このしくみを可視化したもの。

⑦リーンスタートアップ
無駄のない効率的な新製品の開発手法。「仮説」→「試作品開発」→「市場での仮説検証」→「改善」のサイクルをスピーディーに回すことで、消費者のニーズに合った製品を効率的に開発することができる。

⑧APIエコノミー(Application Programming Interface)
システムに必要な機能を一から開発せずに、開発済みソフトウェアを部品として利用するしくみ。自社で開発したサービスをAPI(部品)として公開し、他社のシステムから利用してもらうことにより、ビジネスの拡大を狙う。

⑨限界効用逓減
最初に商品を消費したときに感じた価値や満足度が、消費する量が増えるに従い、徐々に低下していく現象。

⑩パレートの法則(80:20の法則)
価値の80%は20%の要因に存在するという理論。

⑪BPR(Business Process Re-engineering)
業務の迅速化や効率を図ることを目的に、業務プロセスを抜本的に再デザインする。

6.AI(人工知能)

①ニューラルネットワーク
人間の脳のしくみを模倣した学習モデルのことで、機械学習やディープラーニングなど、コンピュータが学習する際の基礎となるしくみ。

②機械学習
コンピュータに基礎となるデータを渡すと、データを反復学習し、ルールやパターンを見つけ出す。

③ディープラーニング(深層学習)
機械学習を高度に発展させた技術。顔認識、テキスト翻訳、音声認識のような複雑な識別が必要とされる分野に特に適している。

④フィンテック
金融や決済サービスのIT化を指す。

⑤チャットボット
AIを使った自動会話プログラムのこと。

7.IoTを支えるしくみ・通信技術

①センサ
IoTデバイス(製品)に内蔵され、モノの状態を検知する。温度・湿度・音・光・場所など多くの種類がある。

②アクチュエータ
電気エネルギーなどをモノの動きに反映させる部品。センサが収集したデータを、インターネットを経由してシステムで分析し、アクチュエータに動作を指示して制御する。

③LPWA(Low Power Wide Area)
通信速度は遅いが、省電力で広域エリアをカバーできる無線通信技術。

④エッジコンピューティング
利用者と物理的に近いエッジ側でデータを処理する手法。IoTデバイスなどの利用側でデータを処理するため、クラウドに送るデータ量が減る。

⑤BLE(Bluetooth Low Energy)
通信速度は低速だが、省電力のためウェアラブル端末など小型のIoTデバイスでの利用が見込まれている。

⑥IoTエリアネットワーク
IoTデバイスとIoTゲートウェイ間のネットワークのこと。IoTゲートウェイとはIoTデバイスをインターネット上に接続する機器のことで、ルーターのような役割をする機器。

8.IoTを利用したシステム

①ドローン
遠隔操作や自動制御によって飛行する無人の航空機。

②コネクテッドカー
インターネットに接続した車。位置情報だけでなく、センサにより車や周囲の状況などの情報を収集して分析する。

③ワイヤレス充電
充電用ケーブルを使わず、電磁場を発生させる。パッドに載せるだけで充電ができるしくみ。

④インダストリー4.0とスマートファクトリー
ドイツ政府が推進する、IoTによる製造業界全体の徹底した効率化と高品質化を実現するための国家プロジョクト。RPAはデータ入力などの定型的な事務作業を自動化するのに対して、スマートファクトリーは製造業の作業を数値化して効率化する。

9.システムと業務プロセス

①SoR(Systems of Record)
データを記録することを目的としたシステム。具体的には、生産管理、販売管理、財務会計、人事管理システムなどのことで、業務の基幹となるため、正確性、信頼性、安定性が求められる。

②SoE(Systems of Engagement)
顧客とつながることを目的としたシステム。具体的には、レコメンド機能や位置情報を使った広告などがある。顧客のニーズにこたえていくために、システムは頻繁に更新される。

③フロントエンド
システムの中で顧客から見て一番近い位置(前面)にあり、顧客が直接操作をする部分のこと。UI(ユーザインターフェース)、UX(ユーザエクスペリエンス:顧客体験と呼ばれ、システムを使って顧客がどのような体験ができるかに着目した考え方)。

④バックエンド
データベースのようにシステムの中で顧客から見て一番遠い位置(背面)にあり、Webブラウザで入力されたデータを元に検索したり、データを登録したりする部分のこと。

⑤BPMN(Business Process Modeling Notation)
業務プロセスをモデル化した表記法を意味する。複雑化した業務プロセスを分かりやすい図で表し、各プロセスのつながりや関係性を把握するためのもの。

10.業務改善および問題解決

①RPA(Robotic Process Automation)
PCでの定形的な作業をソフトウェアで自動化する技術。RPAはAIのように自分で学習することはできないため、最初は人がRPAに操作を教えるというプロセスが必要。工場で働くハードウェアロボットはRPAの範疇に含まれない。

②テレワーク
情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方をいう。

③シェアリングエコノミー
個人が所有しているモノで使っていないモノ、余っているモノの共有を仲介するサービス。

11.ソリューション・システム活用促進・内部統制

①PoC(Proof of Concept)
新しい技術や概念が実現可能かどうかをプロジェクトの開始前に試作品を作って検証すること。

②ディジタルトランスフォーメーション(DX)
AIやIoTをはじめとするディジタル技術を駆使して、新たな事業やサービスの提供、顧客満足度の向上をねらう仕組み。

③アクセシビリティ
高齢や障害、病気の有無にかかわらず誰でも同じようにシステムや機器を利用できること。

④レピュテーションリスク
企業などの評判が悪化することにより信用が低下し、損失をこうむるリスクのこと。

12.データ活用

①テキストマイニング
自由に書かれた大量のテキストデータを分析する手法。テキストを単語に分解して、単語の種類や出現頻度、単語間の関係を分析して全体の傾向を把握する。

②データサイエンス/データサイエンティスト
データ分析そのものや、その分析手法に関する学問のこと。さまざまなデータの共通点を見つけ出し、そこから、一定の結論を導き出す。ビッグデータの解析や機械学習の分野で活用されている。
データサイエンティストはデータ処理の専門家で、膨大なデータを分析して企業の課題の解決をサポートする役割。

13.調達・開発手法

①グリーン調達
環境に配慮した部品やサービスを提供するサプライヤー(仕入先)から優先的に調達すること。消費者が環境負荷の小さい商品を優先して購入することをグリーン購入という。

②アジャイル
小さな単位で作ってすぐにテストするというスピーディな開発手法。ドキュメント類の作成よりもソフトウェアの作成を優先し、おおよその仕様と要求だけを決めて開発を始める。

ウォータフォールモデル
・要件定義→設計→製造→テストの順番で作業する。
・要件定義で必要な機能が明確に決まっており、重要な仕様変更はあまりない。
・顧客はすべてのテストが終了して初めてシステムを確認する。
・不具合が発生すると手戻り作業が多くなる。

アジャイルの特徴概要
XP(エクストリームプログラミング)開発者が行うべき具体的なプラクティス(実践)が定義されている。テスト駆動、ペアプログラミング、リファクタリングが含まれる。
テスト駆動開発小さな単位で「コードの作成」と「テスト」を積み重ねながら、少しずつ確実に完成させる。
ペアプログラミングコードを書く担当とチェックする担当の2人1組でプログラミングを行う手法。ミスの軽減、作業の効率化が期待できる。
リファクタリング動くことを重視して書いたプログラムを見直し、より簡潔でバグが入り込みにくいコードに書き直すこと。
スクラムコミュニケーションを重視したプロセス管理手法のこと。・短い期間の単位で開発を区切る。・優先順位の高い機能から順に開発する。・プロジェクトの進め方や機能の妥当性を定期的に確認する。

14.通信サービス

①5G
第5世代移動通信システム。・高速大容量化(10Gbps以上の通信速度)・同時多接続(あらゆる機器が同時に接続可能)・超低遅延(リアルタイムな通信が可能)

②SDN(Software Defined Networking)
データ量の変化や障害に柔軟に対応したネットワーク制御。経路選択とデータ転送処理を分離し、経路選択処理をソフトウェアで制御することで、状況に応じた柔軟で効率のよい通信を行える。

③ビーコン
無線を使って発信者の情報を知らせるしくみ。

④テレマティクス
カーナビやGPSなどの車載機と通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供すること。

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